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2009年7月11日

皆さん、こんにちは!久野昌隆です。今日は、矯正治療に関して、よくある質問・疑問にお答えする内容でいきたいと思います!

「矯正治療に適齢期ってあるの?」とよく聞かれます。成人の方を対象とするなら、「いいえ。矯正治療はどんな年齢の方でも受けることができます。ただし、歯や歯茎、顎の関節などが健康な状態であることが必要です。」とお答えするでしょう。インターネット上のQ&Aでもよく見かける回答ですね。

今回は、お子さんの場合についてお話したいと思います。お子さんの歯並びなどが気になってかかりつけの歯医者さんに尋ねると、「永久歯に生え換わるまで待っていい。」、「生え換わってきた前歯だけでもすぐに並べた方がいい。」、「乳歯だけの早い時期でも始めた方がいい。」、「早くやってもどうせ戻るから大人になってからでいい。」、などなど・・・違う歯医者さんから正反対と思えるようなアドバイスを受けることも(^^;このような食い違いは主に、それぞれの歯医者さんが歯科大学の学生時代に矯正に関して受けた教育内容の違いによって起こるものと考えられます。というのは、矯正治療については、卒業前の授業では本当に基本的なことしか講義を受ける機会がないのです。実習も、矯正装置を作ってみるというような内容のものが多く、その装置をいつ、どのような症例に適用するのかなどについて本当に理解を深めるのはスケジュール的に難しいと思います。矯正よりも、まずは、基礎医学や歯医者としてまず必要な知識と技術(虫歯の治し方や入れ歯の作り方、歯周病・・・etc.)を習得することで歯学教育カリキュラムの大半が占められています。ですから、矯正に関する知識は断片的にならざるを得ず、必ずしも的確なアドバイスにならないことも多いものと思います。(もちろん、卒業後の自学・自習で十分な知識を身につけられている方もいらっしゃいます。)

子どもの矯正治療の適齢期を判断するうえで最も大切なことは、頭蓋全体や顎・顔面の成長発育に関する知識を持つことだと思います。成長発育に関しては様々な角度からの知識を必要としていますが、今回、まずご紹介したいのは、体全体(臓器)の成長発育の基本についてです。
growthcurve1.jpg
歯科矯正学第4版 医歯薬出版 より引用

このグラフは1930年にScammonという先生が発表した臓器成長発育曲線です。
出生から体の成長発育が終了する20歳までについて、いつ頃大きく成長するのか、臓器の種類別に解るようになっています。臓器の成長発育のパターンは大雑把に4つに分類でき、①一般型 ②神経系型 ③生殖器型 ④リンパ型 があります。このなかで、子どもの矯正治療に重要な顎や顔面の成長発育に主に関係するのは、①一般型と②神経系型です。
①一般型は、骨格や筋肉、呼吸器や消化器など、全身の大きさを決めるものが当てはまります。グラフに示されるように、出生直後と10歳を過ぎた頃から急に大きくなる時期があるのが解ります。10歳を過ぎた頃の急激な成長のスパートを、思春期性成長スパートと呼び、この頃に身長が大きく伸びるのは、長管骨(ちょうかんこつ)と呼ばれる種類の手足の骨が急激に伸びてくることに因ります。頭蓋骨の中では、下顎の骨が長管骨であり、したがって、下顎の骨は思春期の前後に旺盛な成長を見せてくることになります。子どもの顔が総じて丸っこくて可愛らしいのに対して、大人になるとシャープな印象の輪郭になるのはこのためです。
②神経系型の成長は、脳やそれを被っている頭骨(頭蓋冠や脳頭蓋底があります)や脊髄、視覚器がこれに当たり、出生後急速に成長し、思春期の前に90%以上終了してしまいます。帽子の大きさが子どもの頃から大人になっても大して違わないのはこの理由に因ります。下顎に対して、上顎は脳や脳頭蓋底に近い場所に存在しているため、下顎より、この②神経系型に近い成長パターンを示し、早目に成長を終了します。
これらのことをまとめますと、噛み合わせや歯並びにとって重要な上下の顎は、旺盛に成長する時期にズレがあるということが解ります。したがって、矯正治療を行うにあたり、上下の顎の位置関係に問題がある場合、それ以降の成長発育を、いつ、どのようにコントロールしていくかが治療の鍵となるわけです
チョッとややこしい話になりましたね(^^;

次の機会には、歯並びや噛み合わせの問題別に、成長発育との関連性を中心に、矯正治療の適齢期についてお話したいと思います。
ではまた。

閲覧して下さっている皆さん、こんにちは!世田谷区烏山の矯正歯科専門医院ひさの矯正歯科の久野昌隆です。今日は、少し梅雨の晴れ間なのでしょうか。空が明るい気がしますね。まだまだ梅雨明けの気配はありませんが待ち遠しいですね。

 先日の木曜の休診日には、お陽さまが覗きそうでしたので、朝から九十九里に行ってきました。九十九里は昨年、ひさの矯正歯科を開く前の夏に何度も行った場所です(20回くらい?)。7月・8月は朝起きたら天気を確認するのが日課のようになっていましたよ。その頃はガソリンの値段がすごい勢いで高騰していましたね。今では嘘のようですが・・・
beach1.jpg
※写真は九十九里ではありません(笑)念のため。

九十九里に着いて砂浜で横になり暫くするとお陽さまが顔を出し、青空が広がりました。なぜだか、海辺はお昼頃に雲が一旦切れてくることが多いような気がします。気温上昇と湿度の関係とかあるのでしょうか。3時間ほど昼寝をしてしまったので(海辺では本当によく眠れ、時間があっという間に経ってしまいます。寝る以外何もしていないのですが・・・)結構、全身日焼けしてしまいました。いよいよ今年も夏が来るな、と感じる瞬間ですね。去年ほどとはいきませんが、休みのチャンスには海へ出かけようと思います!

2009年7月 4日

閲覧して下さっている皆様、こんにちは!世田谷区千歳烏山の矯正歯科専門医院ひさの矯正歯科の久野昌隆です。更新が久しぶりとなってしまいました。

私は、世田谷区歯科医師会に所属しています。歯科医師会では、口や歯の健康に関する様々な事業を行っています。今週の木曜日は、公衆衛生委員会の事業である「歯の衛生に関する図画・ポスター展」の審査会でした。世田谷区の小学生が描いてくれた作品、4500点ほどを、プロの画家の方、各方面の審査員の方々が審査するのをお手伝いしてきましたよ。ずっと立ち仕事なので、膝や腰がガクガクしてくるのですが、応募して下さった皆さんの絵を拝見できたのは貴重な経験になりました。というのは、画家の先生方が審査していかれるのを目の当たりにしていると、これは入選だな、と明らかに自分の印象と一致するものと、一致しないものがあるのです。どうしてこれが入選で、あちらが入選でないのだろう??しかし、やはり、プロの目は凄いのでしょうね。沢山ある作品を数秒で判断してゆかれますが、入選になったものを改めて眺めてみると、何か違っていて、印象に残るところがどこかあるように思えてくるから不思議です。
8月27日には、世田谷区役所にて入賞作の展示があります。興味のある方は見に来てくださいね。


写真は、当院東側の治療ユニットの所にかけてある版画です。
脇田 和(1908-2005 わきた かず)さんの作品で、
題名は「黄色い服」です。昭和49年に父が知人の方々から頂いたもので、子供のころから自宅にかけてあり、鮮やかな黄色の印象が好きでした。

wakita1.JPG

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ひさの矯正歯科・院長 久野昌隆

ひさの矯正歯科
院長 久野昌隆
http://www.hisano-ortho.com/

【学歴・職歴】
昭和63年
長崎大学歯学部卒業 東京医科歯科大学歯学部歯科矯正学第1講座専攻生過程入学(三浦不二夫教授)
平成4年 医員 採用
平成8年 文部教官 助手 採用
平成10年
卒後教育担当(矯正歯科 ~平成13年3月まで)
平成12年
医局長 (~平成14年3月まで)
平成12年
東京医科歯科大学歯学部附属歯科技工士学校 非常勤講師 併任
平成13年
東京医科歯科大学歯学部附属歯科衛生士学校 非常勤講師 併任
平成14年 講師 昇任
平成14年
卒後教育担当(矯正歯科 ~平成16年3月まで)
平成15年
矯正歯科外来 外来医長 (~平成19年3月まで)
平成17年
矯正歯科外来 副科長  (~平成19年3月まで)
平成18年 助教授 昇任
平成19年 准教授
平成20年 東京医科歯科大学 退職
平成20年11月
ひさの矯正歯科 開設